決断力 (角川oneテーマ21)
将棋という勝負に関する話なので決断力に限らず、集中力とか他いろいろな「力」について書かれている。
最近流行だからね、なんとか力が。やたら多くないですか、特に新書に。
ってもこれは2005年の本なのだが。。。
将棋という勝負の世界が、コンピュータという技術革新によって大きく変化した、している最中である、という話が何度も繰り返され大変興味深い。
実際これは、劇的な変化だったんでしょうねえ。過去の棋士と対戦したらどうなるか、という話で、対局するなら升田幸三先生とやりたいが、もし先生が現代に現れたら一瞬で勝負がついてしまう、それほど現代の情報化時代の将棋は進歩している、だそうだ。
条件は同じじゃないってことだな。
おもしろいなーと思ったのは羽生善治が、そういう情報化への対応もあるし、戦法とか考え方とか、20代はこうだったが30代になってからはこうだ、みたいに、時代に合わせて変化させてる、常に変えてるってところ。その、変化してる自分との比較で出てくる加藤一二三先生の話がおもしろい。
羽生はもう30歳過ぎてからはいい棋譜を残そうとか思わなくなったが、60歳を過ぎた加藤一二三は今も棋譜を大事にしている、その集中力はすごい、とか。一つの戦法、棒銀戦法を徹底的に固めてやってる、とか。
加藤先生はもう三十年ほどまったく同じ形の将棋しか指されない。食事もいつも同じものを注文なさる。違う食事を注文した日には、将棋会館に衝撃が走る。「今日は鰻じゃなくて寿司を注文したぞ」と、一日中話題になるのだ。
鰻か寿司かで衝撃が走る将棋会館ってのもすごいものがあるが、私もどっちかと言ったらいつも同じものを注文して食べて、同じ仕事を同じやり方でやって、という毎日を過ごしているのでこの話を読んで加藤先生に大変共感しました。もし将来将棋をやってみる日が来たらその棋譜を見てみたい。
その他、将棋には怖いところがあって、1年とか2年とか将棋のことだけを考えていると頭がおかしくなり戻ってくることができなくなるんだという。うーむ。。。
まあ、まずは将棋盤を買おう。
角川書店
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あれれ?
状況判断の源
ライターさんが書いた文体
恐ろしく読みやすい
祝!永世名人


