日本の宇宙開発 (文春新書)
![]() | 日本の宇宙開発 (文春新書) (1999/07) 中野 不二男 商品詳細を見る |
これまでの日本の宇宙開発の歩みについて、政治的状況や国際関係などとの関連から分析し、紹介した本。
「はじめに」に1999年6月とあるのでかなり古い本だが、日米関係から過去にどういうことがあったのか、いきさつを交えて書かれているので大変に興味深い。
東大の糸川博士のペンシルロケット、固体ロケットの技術がアメリカに嫌われたとかね、そんな話がいろいろ。
実際のところ日本の技術力はどの程度なのかなーとか、こないだのホリエモンの本とかも思い出しながら考えてみるといいと思う。
それにしても、国際宇宙ステーションって、大変なしろものなんですねー。
ロシアが参加してよかったのか、悪かったのか。
アメリカはこれからどうするつもりなのか。いろいろ想像が膨らむ。
ホリエモンの宇宙論 [単行本(ソフトカバー)]
今までいろんな本でちょっとずつ、ホリエモンがどんな宇宙開発をやろうとしているのか、書かれているのを目にしてきたが、これはその集大成とでもいうような内容。
やたらに詳しくて感心する。
アポロ計画やスペースシャトルの話はもとより、人工衛星の使われ方や製造メーカー、ロシアのロケットなどなど、さすがビジネスで考えているだけあって、よく調べてるなーという印象。
植松電機とのいきさつについても詳しい。
あとで植松さんは、「意外だったのは、堀江さんが、自ら地面に座り込んで配管を作ったり、配線をしたりする姿です。義を見てせざるは勇なきなり。できる限りの協力をしています」と周囲に説明した。
そうねえ、最初の燃焼テストの時の、気がついたら笑ってたって話がよかったな。人間はとんでもないものを見ると笑ってしまう。
自分が子供の頃は学校の図書館で米ソの宇宙開発競争の本を読んで夢を描いたもんだったが、これからの子供たちはこの本を読んで宇宙への夢を持って欲しいもんだな、とか思ったな。
あとはTBSで宇宙に行ってしまった秋山さんの存在感の大きさとか、いろいろ。
英霊の絶叫―玉砕島アンガウル戦記 (光人社NF文庫)
![]() | 英霊の絶叫―玉砕島アンガウル戦記 (光人社NF文庫) (1996/08) 舩坂 弘 商品詳細を見る |
大盛堂書店の会長である筆者が太平洋戦争の時に南方のアンガウル島で体験した壮絶な戦争体験を綴った本。
序文を三島由紀夫が書いている。三島由紀夫の剣道の先輩。
剣道着を着て一緒に映っている写真も載っている。
これは、しかし、読むしかないですよね。
感想っていうか、何と言ってよいか分からないというのが正直なところで。
すごすぎて。
なにがなんでも読んでみてくれ、としか言いようがない。
まーしかし、三島先生はやっぱり、戦争でこういう風に戦いたかったのかなーとは思ったな。
「行くぞ。男子の本懐、面目を果たすときだ。靖国神社で会おう!」
こう叫んで颯爽と敵に切り込んで死にたかったんじゃないかと。
でも著者は死ねなかった。
死の目の前にいるのに死ねない。死ぬのはなんて難しいんだろうと悩む。
いやしかし、今もし戦争になったとして、今の日本人の中からこういう人物は現れるだろうか。
まんがと生きて
![]() | まんがと生きて (2008/11) わたなべ まさこ 商品詳細を見る |
漫画家わたなべまさこによる自伝。Webの「双葉社Webマガジン」に2003年8月から2006年11月に連載されたものを加筆、編集したも。
内容は子供時代の話から、近年の大人の女性まんが時代、受勲の話あたりまで。
いやー、金瓶梅を読みたいなと思って調べててこの人に当たったんだけどね、なんかすごい漫画家ですね。
初めて知った、っていうか、これ絶対子供の頃読んでるな、記憶にないってだけで。
この絵、何回も見たことある気がする。
まあしかし、今でいう郵政省(日本郵政か)に勤めてて、昼休みには屋上で社交ダンスやるような恵まれた環境にいて、それで上野に異動になってコロッケを売れと言われてあっさり辞めてしまうという、今就職で困ってる人たちが読んだらはらわた煮えくりかえるような人生ではあるが。
いやーお嬢様ですよねーー。
恵まれた環境というのはこういうのだなー。
戦時中の話とかね、こういう人もいたんだーって感じで。
上野動物園の裏に住んでて、塀を乗り越えて中に入って遊んでた話とか。
でもいわゆるレディースコミックって、意外なほど昔からあったんですね。
昭和54年頃だって。
妹4人をアシスタントとして巻き込んで作品を出し続け、そして今や日本漫画家協会の理事、金瓶梅はいまだ連載中という・・。
恐らくすさまじいバイタリティの人だと思います。
あーそうそう。戦時中の女学生のファッションね。
もんぺ姿で血液型と住所、氏名を書いた布を貼り付けていた、そうで。
戦争で傷を負ったら病院ですぐに分かるようにそうしてたんだろうけど。
あーそうかと思った。これはフェースブックだ。
名前、住所どころか、その人物が何者なのかがすぐに分かるようになっている。
今は戦時中と同じ状態だ。
遠き落日 上 (角川文庫 緑 307ー14)
![]() | 遠き落日 上 (角川文庫 緑 307ー14) (1982/09) 渡辺 淳一 商品詳細を見る |
日本の偉人、野口英世の渡辺淳一による伝記小説。それまでの伝記では触れられなかった実像を描いている。
これも小谷野 敦氏推薦本シリーズ。
「美人好きは罪悪か? 」でふれられていて、野口英世の業績は今ではほとんど評価されていない、というような話だったと思う。
いやしかし、全く、奇人変人なんてもんじゃないですね、野口英世。
なんなんですか、この浪費癖は。
もう呆れるのを通り越して涙を流して笑ってしまう。すごいですよ、とにかく。
金が必要でそれを必死の思いで調達してるのに、使ってしまう。
いや、この人一体いつになったら、お金を大切にできるんだろう、いつになったら生活を改めるんだろう、ってそういうハラハラをしながら延々と読み進んでいくって感じの上巻ですね。
そして上巻のクライマックスはアメリカ行きの資金200円。
いや、これはもう、読んでもらうしかないです。
まあ、それにしてもそんだけ金を使って、それをまた貸してくれる人がいるってのが信じられないですねー。
お金ってのは使ってくれる人のところに流れることになっているのか。
いや、そもそも、一晩中のどんちゃん騒ぎするったって、メニューの料理全部持ってこいったって、それを制止しないお店の方もどうにかしてる。
一緒に飲んでるやつらも何してんだよ、って話だ。
インパクトありすぎ。
これがあの偉人伝の本当の姿なのか。







