空の境界 上 (1) (講談社文庫 な 71-1)
あきばなんとかとか秋葉系のRSS毎日見てるとしつこく出てくるのでどんなものかととりあえず読んでみた。
うーん、まあ、そうっすね。
もともと同人小説だったものを講談社ノベルス化した(2004年)ってことなんだが、同人誌はいいとしても、そういう時に周りの人が「ここの日本語は使い方がおかしいよ」とか教えてあげなかったのかなあ、とは思ったね。
途中何カ所かそういう、表現とか内容がとんちんかんなところがあり、投げだそうかと思ったがなんとかがんばって最後まで読んだ。
殺すの殺されるの血の海だの、ってそういう話だとは思わなかったけどねー。
最後の浅上藤乃の話とか、昔で言う超能力者バトルみたいで面白かった。スピード感もあってまるでアニメを見ているようで。
一番最初の俯瞰風景ってところでずーっと空ばかり見てると自分が空に飛んでる気になってしまう、みたいな話があった。そういえば俺も10代の頃はよく空を飛んでる夢見てたなあと思い出した。飛ぶっていうか歩いてるんだけどいつの間にか見えない階段を昇ってるみたいに空に上がっていくって感じで。いやー、今思い出してもあれは俯瞰というようなもんじゃないな。だってなんか電柱のてっぺんが見えたって記憶しかないもんな。
解説で綾辻行人って人がしつこく「かっこいい」って書いてるけど、こういうゲームのキャラクターみたいな、唐突なかっこよさが今は「かっこいい」なんですかね。
講談社
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殺人を含むロマンス
凄惨だが味わい深い作品。
抜かりなし!
類型的なキャラクターと概念を楽しむ本
空の境界に対する一考察決定版 三島由紀夫全集〈24〉戯曲(4)
いや、中の「サド侯爵夫人」を読んだってだけなんだけどね。何年か前に橋本治の「「三島由紀夫」とはなにものだったのか (新潮文庫)」を読んでて途中から「サド侯爵夫人」の話になって、その他出てくる小説は全部読んだことあるんだけど、「サド侯爵夫人」は読んだことなくて、それで内容が分からないのでじゃあ読もうってことで買ってあったんだけど、読んでなかったのでふと思い出して読んだ。
まあ、単に部屋の片付けしてたら奥から出てきたという話でもある。
話はまあ、そうっすね、サド侯爵っていう変態がいて、その女房と、その女房の母親と妹がいて、他に彼女らの知り合いの貴族のご婦人二人と召使いがいて、で、サド侯爵がその変態行為のあまりに逮捕されて牢に入れられて、それを助けるの助けないの、いや実は私もやられただの、あれはよかっただの、女同士で延々としゃべってて、最後の最後に女房がわたしゃ出家するわ、って言い出したところにサド侯爵が帰ってきて、はい、サヨナラっていう話ですね。
読み終わってひえーと唖然とした訳ですが(^^;、なんか一瞬これって、あの、うる星やつらの「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」だっけ、押井守の、あれみたい、って思った。
なんつーの、友引高校を中心としてその周囲数キロメートルだけで世界が完結しててその中でずーっと同じ事が繰り返される、みたいな。
あーそうか世界ってのはこういう白い肉と赤い血の、女どもが延々とあーでもこーでもしゃべってるようなもので構成されていて、男ってのは蚊帳の外なんだなと。もう勝手にしてくれよとか思ったね(笑)。
巻末の田中美代子による解題によれば、
いはばこれは「女性によるサド論」であるから、サド夫人を中心に、各役が女だけで固められなければならぬ。<中略>これらが惑星の運行のやうに、交錯しつつ廻転してゆかねばならぬ。<中略>すべては、サド夫人をめぐる一つの精密な数学的体系でなければならぬ。・・・
だそうで。この世界、友引高校、地球なんてもんじゃない、太陽系でした。。
しかしな、数学的体系とは・・・なんのこっちゃか?!
魔界転生(下)―山田風太郎忍法帖〈7〉
ま、そもそも敵が敵だし、味方は一人みたいなもんだし、これじゃあね、なんかそういう大きい展開がないと難しいよね。
結局、上巻のじらしにじらされて、復活した魔人におっかけられるシーンが最高だった。
最後に残った柳生衆の二人、左十郎と戸田五太夫が武蔵に斬られ片方は足だけ、片方は胴から上だけになってそれでも動いて、十兵衛に武蔵が逃げたことを報告し、そして
「左十」
と、十兵衛はさけんだ。
「・・・・・ようやった!」
このシーン、に、感涙しました。まあ今風に言えば理想の上司と部下というとことですかね。十兵衛のその言葉だけを期待して命をかけて、というそれが男の生きざまで、、生きるってことで、だから女とは違う、っつーことじゃないですかね。
巻末エッセイは皆川博子っていう人。「九十三年 - ヴィクトル・ユゴー文学館 (第6巻)」の本家取り、とか、一番好きな場面は「忍者月影抄 (河出文庫)」だとか、一番好きな忍法物は「風来忍法帖―山田風太郎忍法帖〈11〉 (講談社文庫)」だとか、「福田善之 1 真田風雲録 (ハヤカワ演劇文庫 14) (ハヤカワ演劇文庫 14)」のラストもいい、とかいう話。
講談社
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伝奇小説の最高傑作!
魔界転生
吉川英治VS山風
転生衆が十兵衛以上に魅力的で強すぎた魔界転生(上)―山田風太郎忍法帖〈6〉
昨日ブログに書いたjQueryの勉強があまりにつらくて(笑)、一段落したらもう、ちょっとプログラムとかしばらくなんにも見る気もしなくなったので、小説にした。
いやー、面白すぎて失神しそう。
この世になんらかの悔いが残ってて、そういう強い思いがあって、その状態で好きな女とセックスをし、果てて、同時に死ぬと、1ヶ月後にその女の体内からまったくそのままの状態で蘇る(魔人として)という設定で、前半はその蘇るいきさつの話が延々と続くので、敵はだれなのか、何が目的なのかさっぱり分からず、悶々とするが、十兵衛に預けられた3人の娘が捕らえられそうになり、その父親が救出して柳生へと向かうくだりのスピード、疾走感、恐怖、はもうすごいの一言。手に汗握る。
「無駄、無駄、無駄でござるよ、胤舜どの、御坊の女人禁制は鰯のあたまにひとしいものでござる」
生まれ変わって妖魔になる中に、宝蔵院胤舜という人がいて、この人は槍の使い手なんですが、設定がすごい。56歳で童貞、女を断つというのが修行で、それによって槍の技も磨かれる。56歳なのに、7日に一度は夢精し、(しかも猛烈な噴射)その精が極限までたまった状態になると槍の技も異常に高まる。ということでわざわざ自分が一番エロを感じる女(お佐奈)をそばにおき、決して手は出さず、三尺離れて射精する、という生活を送っている。
まあ結局、そんなの無駄と言われて、あっさり童貞捨てちゃうんだけどね、56歳で(^^;
なんかこの話の中で一番、男の虚しさ、男の弱さ、を表してるキャラクターのようで、この後下巻でどういう展開になるか知りませんが、この辺に作者のテーマがあるのかもしれないですね。
今もあるのかな、こういう、女人禁制、みたいなのを実行してる人って。
講談社
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忍法帖、一二を争う大作
面白さの求道者
昔の娯楽大作
オリエンタルなファンタジー
「柳生」も併せて読んでみてください。違った十兵衛が読めます。






