帝都物語〈第弐番〉 (角川文庫)
ってことなんだが、ようやく全部読んだ。
最後はなんかやっぱり女は強かった〜みたいな話になっちゃいましたね。まあいいけど。
そういう展開になっちゃったら加藤に勝ち目はないわな。
そもそも加藤みたいな志を持った者が「おれの女に・・・」みたいなことを思ってしまうこと自体へんな気がする。
戦闘シーンも1冊目の幸田露伴たちのバトルの方が物理的で迫力あったしね。
なにしろ、一番楽しみにしていた将門の霊が何も言わない。
一番活躍したのは西村真琴先生のロボット、学天則ですかね。なにしろ、地下鉄道のためのトンネル工事を、加藤の操る鬼がじゃまするのでそいつらを蹴散らすためにロボットを使おうって話の展開で出てくる。
で、しかも最後は闇だと。
「いや、言わせてください。わたしが製作したようなロボットは、有機体のー生命体の模型でも何でもなかった。あいつは、生きものではない地下の鬼を打ち滅ぼし、その代わりに新しい闇となって都市に君臨しようとしただけなのですよ」
まあ、でもそういう闇は必要だという話でもあるんじゃないかな。
あとはコナン・ドイルの「毒ガス帯 (創元SF文庫)」にフラウンホーファー線の話が出てくるとか、ラグランジュの五次方程式<永遠の満月>の話とかあり。
関東大震災についても避難所で大旋風が起こって大勢の人が死んだとか、東京のどの辺が焼けたとか、いろいろ詳しく書かれている。
七瀬ふたたび (新潮文庫)
やー、筒井康隆ってこんなんでしたっけ?
なんかすごく読みやすい文章ですらすら読めるんだけど、どうにも品がないなあ。主人公が間抜けすぎて一体何をこの本は伝えたいんだ?っていらいらすることしきり。
もしかしてドジで間抜けな超能力者のドタバタ劇を描きたかっただけなのか?
サイボーグ009みたい。
それにしたって自然は、テレパスを出現させた結果に自然なりの責任を持っている筈だ。それが自然自身にとって、よい状態にならなければいけないという責任だ。自然とは、そういう機構を持っているに違いないものだからだ。では、テレパスの発生によって人類とか自然とかに生じるいい結果とはいったい何だろう。
という問いかけはあるが、答えはない。登場人物たちは普通の人間と同じように愛やら友情やらを感じて表現して死んでいくだけだ。
もしこれがマンガだったら、、とは思うが。
解説で平岡正明って人がいろいろ訳の分からないことを書いているのを読むと、何部作、みたいな感じらしいので全部読むと理解できるのかもね。
相手の心を読みとる感応力をもっているにすぎないということだ。それが他のエスパーたちと組みあわされると最強の武器になる。その組みあわせかたは読まれたとおりだが、情報力が力の根源になる、という筒井康隆の認識が興味深い。超絶の術者同士が殺しあって、パズル的に作品がとじられていく山田風太郎忍法帖を破るのがこの方法である。
とか書いてある。まあそれにしても、向こうからいい女が歩いてきたとして、それを裸にしてエッチしているところを想像するもんだろうか、男ってーのは。
うーん、知らない女の人の裸は想像できんと思うがなあ。。。
新潮社
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3部作のなかで1番おもしろく、好きです。
わくわくどきどきスリル満点
本格SF作品!
何の罪もない人たちを抹殺する、国家権力の不条理さ
30年の歳月も関係ない、、、少年少女世界SF文学全集19=怪奇植物トリフィドの侵略
先日の「本人」で読んだ安永知澄って人のマンガに出てきた本で気になったので読んでみた。
創元社の文庫「トリフィド時代―食人植物の恐怖 (創元SF文庫)」もあるけど、子ども向けのにしてみた。
SFの古典みたいですけど、確かにこれはSFのお手本のような本かもしれない。
めくらになったと知った人が飛び降り自殺するという衝撃的なシーンがあったり、めくらが目が見える人をつかまえて束縛し、奴隷にしようとしたり、目が見える人のなかでグループが出来て、思想で対立したり、グループ同士で殺し合ったり。
そして生き残った男と女の恋愛があったり。
子供用の本だからなかったけど、原書にはもっと濃厚なシーンもあるのかもしれない。
よく見るSF映画のストーリーのようだ。
なんかみんなこういう事件を心の底で欲しているのかもしれないですね。
一体全体宇宙人はいつになったら攻めてくるのか。
トリフィドという食肉植物がいるだけで人間は、家族という最小単位ですら生き延びることが出来ない訳で、まあ、そういう時に一人で生きていくなんてあり得ないことなんですね。
「妻は、わたしより度胸があった。自分も子どもたちも、あきめくらだとわかると、へやのガスせんをひねった。」
どうすかね。その時が来たら。

あかね書房
夕ばえ作戦 (ハルキ文庫)
解説は眉村卓で、それによれば1965年に雑誌に連載されていた、ということらしい。
NHKの少年ドラマシリーズで連続ドラマになり、確か私の記憶ではずうとるびの人が主役をやっていて、それがすごく面白くて、いやほんとに、このNHKのシリーズは他にタイムトラベラーとかが人気だったけど、私はこの夕ばえ作戦が一番だ!と確信しているくらいで、で、近所の集会所の図書室でこの原作も読んだことがあったはずなんですが。
今読むと大分印象が違いますね。
主人公の茂が格好良すぎる、強すぎる(^^;
解説の眉村卓も書いてますが、
忍者とはおそろしいわざをもっているということだったが、あんがいそうじゃなかった。でも、ぼくはいろいろスポーツをやっているし、それに栄養のあるものをどっさり食べている。こっちのほうが体力はあるし、運動神経だって発達してるわけだ。
ということらしい。やー、実際どうなんすかねえ。そういうことで忍者と現代の中学生は対等にやり合えるもんなんでしょうか。
ま、その辺のストーリー展開の強引さは気になるが、その分テンポの良さが魅力的。若い女教師が間違って一緒にタイムトラベルしてしまい、忍者に拉致されるとか、若い女忍者が間違って現代へ来てしまい、主人公の妹に面倒みてもらって、現代のおしゃれをして。。。という逆コスプレがあったり。
まあ、俺もガキだったし、タイムトラベルに忍者物という設定が新鮮で驚きだったんだろうねえ。
NHKのドラマも見てみたい気がするが。
角川春樹事務所
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光瀬龍のジュブナイルSFの基本パターン
「少年少女むけ」SFタイムスリップ小説のさきがけ
タイムスリップ、戦闘とそして恋
30代の方におすすめ光車よ、まわれ! (fukkan.com)
そう言えば電脳コイルのあの女の子は天沢勇子だったような。。電脳コイルではそれは眼鏡を通したサイバースペースって感じだったが、この小説ではそれは水たまりに映った空の中、という感じだ。
まーね、道路が舗装されてしまって今の社会にはほとんど水たまりができないけれども、それでも雨が降るとできる水たまりに子供達は夢中だからな。用もないのにばちゃばちゃやってみたり、中に何かいるんじゃないかってのぞき込んだり。
まあそういう、下が上で上が下でさかさま、みたいな想像力がベースになってるのでよくこんなこと思いつくな、というような話が延々と続く。ファンタジーだから当たり前?
テンポ良く進んでラストまで一気に盛り上がる。最後の最後まで敵の正体が分からないあたりも電脳コイルと似てるかも。電脳コイルもねえ、回数半分くらいにしてもっと短くまとめればよかったのに、と思うけどねえ。長くて難しくなりすぎたよね。
主人公の少年はお母さんが仕事で遅くなる日には自分で野菜を切って食事を作っている。以下引用。
このあいだ図書室で読んだ本に、地上の植物はみな天の空の写しだ、花のかたちだけじゃなく、ま上から見おろすと、葉のつき方も星のかたちになっているのだって書いてあったっけ。にんじんの切り口は太陽だな、とうもろこしをこうやってわぎりにしたのも太陽みたいだ。
いやー、感心だ。子供なのに。私もまじめに、感謝の気持ちを持って、野菜を切ろうと思った。
ブッキング
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ひんやり感
電脳コイル
光り輝く想像力の放射
世も末だね。
光車のイメージが美しく、キラキラした輝きを放っているファンタジーでした。








